2025-11-13
誤嚥性肺炎とその予防について
高齢の方に多い「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」は、食べ物や唾液、口の中の細菌が誤って気管に入り、肺に炎症を起こす病気です。命に関わることもあるため、早めの予防と日常的なケアがとても大切です。
■ 誤嚥性肺炎とは?
通常、食べ物は食道を通って胃に送られますが、誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥」といいます。
健康な方はむせることで異物を外に出せますが、高齢者や病気で嚥下機能(飲み込みの力)が低下している方は、気づかないうちに少しずつ唾液や食べ物を誤嚥してしまうことがあります。
これが肺に入り込むと、口の中の細菌が原因となって誤嚥性肺炎を起こします。
■ 誤嚥性肺炎の主な原因
- 嚥下機能の低下(加齢・脳卒中・パーキンソン病など)
- 口腔内の細菌の増加
- 唾液の分泌量の減少(ドライマウス)
- 不適切な義歯や噛み合わせの不良
■ 予防のためにできること
誤嚥性肺炎の予防には、お口の清潔を保つことが非常に重要です。
毎日の歯みがきだけでなく、歯科医院での定期的なクリーニングや専門的ケアを受けることで、肺炎のリスクを大きく減らすことができます。
① 口腔ケアの徹底
舌や歯ぐき、入れ歯の清掃も忘れずに行いましょう。舌の上の汚れ(舌苔)には多くの細菌が含まれています。
② 嚥下機能のトレーニング
「あいうえお体操」や「パタカラ体操」などの口腔体操は、口の筋肉を鍛え、飲み込みをスムーズにします。
③ しっかり噛む習慣
噛む回数を増やすことで唾液が分泌され、自然と口の中の自浄作用が高まります。
④ 定期的な歯科受診
入れ歯の調整や、歯周病・虫歯の治療を行い、清潔で健康な口腔環境を保ちましょう。
誤嚥性肺炎は「口から始まる全身の病気」ともいわれます。
お口の健康を守ることは、肺や体全体の健康を守ることにつながります。
ご家族の方も、日頃から口腔ケアを意識してサポートしてあげましょう。

関連記事





