皆さんのほとんどが虫歯ができて症状が出て初めて歯医者に行こうと思われるのではないでしょうか?日本はこのような現状ですが、世界的には、虫歯にならないようにという予防歯科の概念が強くあります。
虫歯ができたり、歯周病になったりするのは、元々何らかの理由があります。食生活の問題かもしれませんし、歯みがきがきちんとできていない、唾液の分泌量が少ないなどの原因があって、歯のトラブルは生じるものです。たとえ、きれいに治療したとしても、その根本的な原因が解決されてなければ、再度同じことが起こる可能性が高くなります。
歯を守るためにも定期検診は不可欠です。定期的にチェックすることで、早期に虫歯や歯周病を発見できれば、治療期間も短くなります。また、食生活指導や歯みがき指導により、生活の中で予防をきちんと行っていくことができますし、機械やペーストを使ったプロのクリーニングにより、予防効果が期待できます。
また一年に一度は、パノラマレントゲンというお口全体のレントゲンを撮る事で、以前と比較し、虫歯がないか、歯周病が進行していないかを確認します。
定期検診の基本の流れ
患者様のお口の状態により、歯科衛生士が判断し内容を選択いたします。
①虫歯や歯周病のチェック
全体的にお口の中をチェックし、虫歯が疑われる箇所がないか、歯ぐきの腫れがないかをチェックします。また歯石などの清掃状況のチェックも行います。
②歯周病基本検査
歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきの堺目のポケットの深さを測定し、出血の有無を確認します。
③染め出し
薬剤によりプラークに色を付けて、磨き残し箇所をチェックし、歯ブラシの当て方を指導します。
④歯石除去
歯石になっている部分をスケーラーと言われる器具や機械を使い除去します。
⑤ペリオメイトによるバイオフィルムの除去
ペリオメイトを使いパウダーを噴射しながら、バイオフィルムの除去を行います。歯周ポケットやインプラント箇所にも優しくアプローチでき、予防効果が高い施術です。
⑥歯間の清掃
フロスを用いて、歯間に残っているプラークを除去します。
⑦歯面の磨き上げ
歯の表面をペーストを使いながら磨きあげていきます。表面が平らになることで、プラークが再付着を予防します。
⑧フッ素塗布
高濃度フッ素を塗布することで、歯を強化し、虫歯を予防します。
※一部のメニューはオプションとなることがあります。