2025-10-28
歯周病と全身疾患の深い関わりについて
歯周病は「歯ぐきの病気」と思われがちですが、実はお口だけの問題ではありません。
歯周病菌が血流を通して体全体に影響を及ぼすことが近年の研究でわかってきています。
今回は、歯周病と全身疾患の関係について解説いたします。
歯周病が全身に広がる仕組み
歯周病が進行すると、細菌が歯ぐきの炎症部分から血管内に侵入することがあります。
これらの細菌や炎症物質が全身に運ばれることで、さまざまな病気のリスクを高めると考えられています。
関連が指摘されている全身疾患
①糖尿病
歯周病は血糖コントロールを悪化させ、糖尿病は逆に歯周病を進行させるという相互関係があります。
両方を適切に治療することが、健康維持にとても大切です。
②心疾患・脳血管疾患
歯周病菌が血管にダメージを与え、動脈硬化を進める可能性が示されています。
その結果、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まるといわれています。
③認知症
歯周病菌が脳に影響し、アルツハイマー型認知症との関連が研究されています。
お口の健康が脳の健康にもつながることがわかってきました。
④早産・低体重児出産
妊娠中はホルモンバランスの影響で歯周病が進行しやすい時期です。
歯周病は早産や低体重児出産のリスク因子の一つとして報告されています。
口腔ケアで全身の健康を守りましょう
歯周病は自覚症状が出にくく、気づかないうちに進行することがあります。
毎日の丁寧な歯磨きに加え、定期検診・クリーニングが予防と早期発見に効果的です。
当院のサポート
南越谷 市川歯科・矯正歯科では、歯周病の診断・治療だけでなく、生活習慣のアドバイスも行い、全身の健康維持をサポートいたします。
「最近歯ぐきが腫れる」「血が出る」という症状があれば、お気軽にご相談ください。
一緒に健康なお口と身体を守っていきましょう。

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