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2025-04-14

歯周病と喫煙

タバコを吸うのは体に良くないのは皆さんご存じでしょう。煙だからお口に関係しているなんて思ったことがないのでは?実は、喫煙は、歯周病を重症化させる原因となります。喫煙されている方の歯茎は腫れにくく、歯周病が悪化していても見逃しやすいだけでなく、歯周病が治りにくいという、皆さんが想像しているより歯周病とタバコの関係は厄介です。

タバコを吸う方のお口の中

タバコを吸う方の歯茎は、見た目上、腫れや出血が少ないのが特徴です。タバコの有害物質により歯茎が硬くなるほか、血管が収縮し、血流が悪いため、赤くなりにくくなります。腫れないし出血がないなら良いのでは?と思われるかもしれませんが、歯周病の発見が遅れ、重症化してから発見ということも少なくありません。

喫煙者の歯は、ヤニの粘性のために、プラークがくっつきやすくなり、歯石となりやすい状況です。また、タバコの有害物質のために免疫力が低下し、歯周病菌と戦う力が弱いため、重症化しやすくなります。治療をしたとしても治りが遅く、禁煙後も他の臓器よりも影響が残りやすいと言われています。

●血液循環が悪くなる→組織に栄養や酸素が届かない

●免疫機能が低下する→細菌と戦う力が弱い

●組織や骨が破壊→歯茎や歯を支えている組織が破壊され、治す力が弱い

●歯周病菌の活動が活発に→酸素の苦手な歯周病菌にとって増殖しやすい環境に

副流煙はご家族にも影響が

喫煙されるご本人だけでなく、お子様がいらっしゃる家庭の場合は、副流煙も問題です。副流煙は拡散していますが、有害物質の濃度はニコチン、タール、一酸化炭素は、主流煙よりも3~5倍濃度が高くなります。お子様を診察すると、歯茎が黒く変色している場合があり、ご家族の喫煙があるケースも見受けられます。

お子様への副流煙の影響は、肺炎や喘息、気管支炎、中耳炎、また乳幼児の突然死症候群の関わりが指摘されています。また妊婦さんがご家族にいらっしゃる場合は、早産、低体重児出産などの赤ちゃんの生命に関わる影響が指摘されています。

禁煙のすすめ

百害あって一利なしは昔からの言葉ですが、ご本人やご家族のためにも、是非禁煙を実行してみましょう。喫煙されている方も今一度検診をされ、歯周病の有無を確認しましょう。ご相談は南越谷 市川歯科・矯正歯科へ。

喫煙と歯周病
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