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2025-03-14

インプラント後の注意点

インプラント治療は、歯を失った際に有効な治療法として、噛み心地や審美的な面で非常に優れた選択肢です。しかし、高額な治療を受けたからこそ、インプラントを長く使用できるよう、適切なメンテナンスが不可欠です。

天然の歯には歯根膜という組織が存在し、歯と顎の骨(歯槽骨)の間に栄養や免疫を供給し、クッションの役割を果たしています。しかし、インプラントの場合、歯根膜はなく、インプラントが歯槽骨と結合しています。そのため、天然歯に比べて細菌に対する抵抗力が低下しやすくなります。

歯磨きを怠ると、天然歯が歯周病になるのと同じように、インプラントも「インプラント周囲粘膜炎」から始まり、「インプラント周囲炎」へと進行することがあります。インプラント周囲粘膜炎は、インプラント周囲にプラーク(細菌の塊)が蓄積し、歯茎に炎症が生じる病気です。これを歯ブラシでプラークを取り除くことで治療できますが、インプラント周囲炎になると、インプラントを支える顎の骨(歯槽骨)が失われていきます。インプラントには歯根膜がないため防御機能が弱く、病気の進行が早くなりやすいのが特徴です。

歯周病の場合は、出血や腫れ、口臭、歯の動揺などにより患者様が気づきやすいですが、インプラントの場合、インプラントが顎の骨にしっかりと結合していれば、歯の動揺がないため、症状に気づきにくいことがあります。気づいた時には、すでに病状が進行している可能性があるため、早期発見が難しいこともあります。

インプラント治療は一度終わった後も、その後のケアが重要です。定期的な検診を受けることで、インプラントと顎の骨の境目の深さを測定し、出血や膿の有無を確認します。出血の有無は炎症の進行具合を知るための大切な指標です。

インプラントを長く良い状態で使い続けるためには、治療後も定期的な検診を受けることが欠かせません。インプラントに関するご相談は、南越谷市の市川歯科・矯正歯科にて承っております。

インプラント周囲炎
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