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2024-12-03

服用されているお薬について

南越谷 市川歯科・矯正歯科では、初めてご来院の患者様に服用されているお薬について伺っております。もし通院中の方でも以下のお薬を飲み始めた方がいらっしゃいましたら、お知らせください。

歯科で、飲んでいる薬まで言わなければいけないのと思われるかもしれませんが、外科治療、例えば抜歯、インプラントオペなどは、お薬を飲んでいるのに、歯科治療を行うと生命の危険が生じたり、治療とに痛みや腫れが続いたり、治りが悪くなったりと患者様が苦しい思いをすることがあります。

①高血圧症のお薬を服用されている方へ

高血圧症とは、血管にかかる血液の圧力が高い状態です。血圧が高いと脳卒中、心筋梗塞、心不全のリスクが高くなります。お薬を飲むことで、血管にかかる圧力を下げています。

歯科治療では、緊張したり、痛みがあったり、ストレスが高くなると、高血圧の方のみならず、血圧が上がることがあります。血圧が元々高い方はより危険度が上がり、最悪脳の血管が破れてしまうこともあります。

歯科医師が高血圧症であることやお薬を服用していることが分かっていれば、血圧を測定しながら、治療を進めることもできますし、血圧が高ければ様子を見ながら(時間を置きながら)治療をすることも可能です。麻酔にも種類がありますので、高血圧症の方に適した麻酔を選択することも可能です。

②血栓症のお薬を服用されている方へ

血栓症とは、動脈硬化により、血管の中の血栓が剥がれることで、血管を詰まらせてしまう病気です。血液と共に流れた血栓が、脳や心臓で血管を塞ぐと、その先の細胞に栄養が届かず壊死を起こします。脳梗塞や心筋梗塞を起こせば命の危険があります。

血栓症のお薬は、いわゆる血液サラサラのお薬とも言われていますが、血栓ができるのを防ぐお薬です。

抜歯をするときには出血するのが普通であり、ガーゼを噛むことで15分程度止血します。しかし、お薬を服用されていると止血に時間がかかり30分以上止血できない場合もあります。お薬を服用されている方は、止血が確認できるまで、医院にて見守る必要もありますし、数本抜歯が必要な場合は、1本ずつ抜歯するまたは、大学病院の口腔外科をおすすめすることもあります。

③骨粗しょう症のお薬を服用されている方へ

骨は細胞が吸収と形成がバランスよく行われ、常に新しく生まれ変わっています。ホルモンバランスが変化する閉経後の女性は、骨の吸収が大きくなり骨量が減ってしまうことが起こります。

骨粗しょう症のお薬を服用することで、骨吸収を抑制させ、骨量を維持する効果があります。

骨粗しょう症を発症している方は、インプラント治療が難しくなります。また、抜歯やインプラントの治療を受けると顎の骨の壊死(顎骨壊死)が稀に起こる可能性があるので、内科との連携が必須です。まずは歯科医師に骨粗しょう症のお薬を服用していることをお伝えください。

④糖尿病のお薬を服用されている方へ

糖尿病は、血液中の糖が増えすぎた状態です。本来は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンにより分解されるのですが、これがうまくいかないと糖尿病になります。血糖が長期間高い状態になっていると血管が痛み、血液が酸素や栄養、免疫細胞を運ぶ機能が低下するため、目や、神経、腎臓、心臓、脳などに機能不全を引き起こします(合併症)

糖尿病の方は、血流が悪くなり栄養や免疫細胞が届きにくくなるため、感染への抵抗力が弱まり傷の治りが悪くなります。外科治療により細菌感染を起こしやすく、炎症もひどくなりがちです。

糖尿病の方は、内科との連携が不可欠で、血糖の状態を把握してから歯科治療を行います。治療中に低血糖になることを防ぐため、昼食後に治療を行うなどの対策も必要です。糖尿病は、自覚症状がない場合も多いため、のどがすぐに渇く方や、夜中に何度もトイレに行かれる方は、その旨も歯科医師にお伝えください。

薬
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