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2025-03-03

知覚過敏

冷たい水や、ちょっと風が当たると「歯がしみる」と思ったことはありませんか?

虫歯なのかな?と思う時もあるかもしれませんが、この知覚過敏は、歯の表面のエナメル質が失われて、歯の内部の象牙質がむき出しになると症状が出るものです。エナメル質が失われる=知覚過敏が起こるとは限りませんが、以前はしみる症状がなかった方は特に一度歯科医院での受診をお勧めします。

知覚過敏が起こる仕組みとしては、象牙質にはとても小さいパイプ状の穴が開いていますが、これが神経とつながっているため、エナメル質が失われると冷たい水などの刺激が神経に伝わります。ただし、象牙質の穴にはスメア層や再石灰化層と言った歯の細かい破片や唾液で溶け出した歯の成分が再結晶化した層があり、これらの層があると象牙質の穴が塞がるため、エナメル質が剥がれても痛みを感じない方もいらっしゃいます。

それでは、どうしてエナメル質が失われてしまうかというと、歯ぎしり、ゴシゴシ磨きによる歯の摩耗、酸性の飲料水の飲みすぎによる酸蝕歯、強い噛みしめによるくさび状欠損、詰め物を入れたばかりで神経が過敏になっている時、古い詰め物の間に隙間ができているなど原因は色々です。

まずは、歯科医院にて知覚過敏の原因を診てもらうことが大切です。

●歯ぎしり、食いしばり→日中はご自身で自重していただくしかありませんが、夜はマウスピースで防止することが可能です。

●ゴシゴシ磨き→過度な歯磨き(オーバーブラッシング)は、歯磨きの回数や歯磨き時の力の入れすぎによります。正しい歯磨き方法を指導してもらいましょう。またヤリ取り歯磨き剤やステイン除去効果の高い歯磨き剤も過度な使用は、エナメル質を傷つける原因となりますので控えましょう。

●酸蝕歯→酸度の高いスポーツドリンク、ジュースなどは酸蝕歯の原因となります。麦茶や水を飲むようにしましょう。柑橘類を食べる、酢の物をよく食べる方も注意が必要です。

●古い詰め物→詰め物が合っていないと隙間が生じ、虫歯になる可能性が高くなり、歯が欠けることもあります。

●薬の副作用→持病の薬の中には、唾液分泌を減らす副作用があるものもあります。唾液分泌が減ると再石灰化がスムーズに進まずエナメル質が失われる原因になります。

歯科医院では原因を探し、象牙質がむき出しになっている箇所があれば、コート剤や薬剤を塗布して過敏になっている神経を落ち着かせてみる方法を取る場合があります。また被せ物の問題であれば、被せ物の再治療を優先します。知覚過敏は、原因が色々あるため、可能性を模索しながら治療を行っていきます。歯がしみる症状がある方は、南越谷 市川歯科・矯正歯科へご相談ください。

知覚過敏
Cause and mechanism of Sensitive teeth vector illustration / Japanese

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