toggle
HOME コラム フッ素について
2025-03-13

フッ素について

フッ素が歯に良さそうなことは皆さんご存じですよね。フッ素は自然界の色々な物に含まれており、食品(野菜、肉、水産物、緑茶)にも含まれています。諸外国ではフッ素を水道水に添加している場合もあります。通常はフッ素と他のものが一緒になり、化合物として存在しています。私たちの歯や骨などの体内にも存在しています。ではフッ素がどんな役割をするのか見てみます。

フッ素の役割

①お口の中では、食べたものや虫歯菌が出す酸によりカルシウム等が溶けだしますが、フッ素があることで再び歯に戻るのをスピードアップさせる作用があります。

②歯の結晶の中に取り込まれることで、硬くて丈夫な歯を作ります。

③抗菌作用により虫歯菌の繁殖を抑えます。

フッ化物の種類

現在日本で販売されている歯磨き剤のほとんどにはフッ化物が含まれています。ご自宅の歯磨き剤をご覧になるとフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムという成分が入っているのではないでしょうか?これらが入っていることで薬用となり、医薬部外品として販売されます。この二つの役割は少し違うのでご説明します。

フッ化ナトリウム:唾液があることにより、フッ素イオンになりやすく、歯の表面で素早く反応します。

モノフルオロリン酸ナトリウム:唾液と反応してフッ素を出しながら、歯の表面から深いところまでゆっくりと届いていきます。

どちらも虫歯予防効果があり必ず歯磨き剤に含まれていますが、歯磨き剤の違いを出すためにステイン除去効果を高めたり、歯周病菌の殺菌効果を高めるなど他の成分を加えています。

日本では2017年に厚生労働省が国際基準の1500ppmを上限とし配合することが認められました。現在販売されている歯磨き剤の多くは1450ppmまで配合されています。フッ素濃度が高くなる程、虫歯の発生が抑えられますので、フッ素をいかにお口の中に残すかが重要です。歯磨き後は歯磨き剤を吐き出す程度が良いのですが、気になる方は一回だけのゆすぎをお勧めします。

ちなみに歯科医院でのフッ素塗布では9000ppmの製品を使っており、こちらは3~6か月に一度の塗布となっています。歯磨き剤よりずっと高濃度であることがお分かりいただけると思います。

なお、お子様の使用に関しては、安全性を考慮し、フッ素が低濃度の歯磨き剤をおすすめしております。

南越谷 市川歯科・矯正歯科では、患者様のお口の状態に合わせた歯磨き剤や歯ブラシをご提案しておりますので、是非検診にお越しください。

チェックアップスタンダード
関連記事
24時間WEB予約はこちら
24時間WEB予約はこちら