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2024-11-06

高齢者がかかりやすい虫歯(根面う蝕)

年齢を重ねると、歯周病ももちろんですが、虫歯のリスクも高くなります。歯周病で歯茎がやせると、歯の根元(歯根面)が露出し、虫歯になりやすくなります。根面う蝕の怖い点は、歯の頭の部分(歯冠部)には虫歯がなくても根面う蝕にり患すると、将来根面う蝕が進み、歯の根元からポキッと歯が折れてしまうことがあります。

どうして根面う蝕が発生するかについてみてみましょう。歯の構造は、象牙質の上をエナメル質が覆っている形ですが、歯根面は象牙質のみとなっております。象牙質はエナメル質よりも酸に弱いため、虫歯菌が作る酸により、歯根面が虫歯になりやすくなります。

また高齢になるに連れて、唾液の分泌量も減る傾向にあり、これも虫歯リスクが高まる要因です。唾液は、歯と歯の間の食べかすを洗い流す、お口の健康に重要な役割を担っています。高齢により唾液量が減るだけでなく、糖尿病や自己免疫疾患を患っている、もしくは頭頚部の腫瘍に対する放射線治療を受けている場合なども唾液量が減少する原因です。また、服用薬(降圧剤、抗うつ薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬)によっても唾液量が減少することもあります。朝起きたときに口が乾いていると常に感じる方は要注意です。

虫歯にはフッ素(フッ化物)が有効であり、根面う蝕にも有効です。歯科医院でのフッ素塗布や根面う蝕専用の歯磨剤、フッ素洗口液を利用しながら根面う蝕を防止する必要があります。高齢者は歯冠部だけでなく歯根面を意識した歯磨きが大切ですので、定期検診にて歯科衛生士より歯磨きチェックを受けていただくことをおすすめします。

根面う蝕

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